昨今、世界のサッカー界では移籍金の高騰化が進んでいます。なかでもその牽引役となっているのは、イングランドのプレミアリーグと中国のスーパーリーグで、前者は高額の放送権料やオイルマネー、後者は経済成長を背景に誕生したスポンサー企業の資金力がその背景にあります。
特に、中国リーグの勢いには眼を見張るものがあり、例えばコロンビア代表だったジャクソン・マルチネスを当時のレートで50億円以上の移籍金を支払って引き抜いたケースなどはその最たる例でしょう。一方のプレミアリーグも負けておらず、特に中東やロシアの大富豪がオーナーとなっているマンチェスターシティやチェルシー、世界的にサポーターを有し巨額の放送権料を得ているマンチェスターユナイテッドなどは中国に負けず劣らずの高額移籍を実現させています。
これらの煽りを受けているのがその他のリーグで、例えば日本のJリーグでは草創期にはジーコやストイコビッチなどの世界的なビッグネームが多く活躍していましたが、近年ではそういった名手を獲得することが困難になっています。もっとも、そういった状況でもウルグアイ代表のフォルランやスペイン代表のイニエスタが来日するなどの明るいニュースもあることから、今後に向けたリーグの巻き返しに期待したいところです。